人道支援待ったなし、エジプトとの境界「ラファ検問所」は

小川キャスター:
既にガザ地区の住民の皆さんの生活は崩壊していて、食料や水など、ライフラインが限界に達しようとしています。柏木さん、支援は待ったなしですよね。

朝日新聞ウェブサイト「telling,」編集長 柏木友紀さん:
現地の映像を見ると、本当に胸が締め付けられますよね。この大国・アメリカのバイデン大統領が行くことで、少しでもそこに何か改善ができるのか、あるいは本当ならばイスラエルに少しでも戦争を起こさないように、踏みとどまらせることができるのかというところを一番期待はします。

先ほどのお話で、それが難しいことであるならば、人道支援というところの具体的なところをどれだけ進められるか、そこを本当に期待しております。

小川キャスター:
パックンは、今回のアメリカの動きをどうご覧になってますか。

パトリック・ハーランさん:
バイデン大統領は、攻撃があった直後に英語で「あなたのそばから離れないよ」と、イスラエルに対して揺るぎない支援・支持する姿勢を見せております。
ただ、今回の危機を作った要因の一つがアメリカの接し方でもあり、その責任をとって今回訪問する。支持を示しながら、イスラエルの肩をとりながらも、人道危機の拡大を防ぐ、またイランが介入を示唆する地域での戦争の拡大を防ぐ。

こういう目的もあって、なんといっても、報復攻撃があっても、例えばハマス掃討作戦があったとしても、長期的な解決が一番の目的であることを忘れないで、人道的支援も大事なんですけど、どうしたら最終的にパレスチナ人とイスラエル人が共存できるのか、その道を探りながら、この訪問や交渉を重ねていっていただきたいと思います。

藤森キャスター:
とにかく人道支援待ったなしだということですが、ガザ南部にあるエジプトとの境界の「ラファ検問所」、ここが一つ大きなポイントになるのではないかとみられていますが、閉鎖が続いています。
樫元さん、このバイデン大統領の訪問で、この閉鎖の状況は変わりそうでしょうか。

ワシントン支局長 樫元照幸記者:
そこも期待できる一つだと思います。
今回イスラエルを訪問した後すぐに、隣のヨルダンに向かい、エジプトのシシ大統領と会談する予定です。
なので、ラファ検問所を通じた人道支援の運び入れ、それから外国人の退避といった具体的な目に見える成果を、バイデン大統領としては取り付けたいというふうな考えです。
さらに、ヨルダンではパレスチナ自治政府のアッバス議長とも会談する予定です。

軍事作戦の後、ガザをどうするのか、パレスチナの大きな問題をどう捉えていくのか、こうした長期的な視野に立った戦略についても、しっかりと話し合うことになると思います。