茨城県東海村の核燃料加工会社「JCO」はきょう、放射性廃棄物の分別作業中に管理区域内で火災があったと発表しました。

「JCO」によりますと火災があったのは、茨城県東海村の事業所にある管理区域内です。

きょう午後3時ごろ、放射性廃棄物の分別作業を外から見ていた作業員が異臭に気づき、近くの電源盤から煙が出て、クーラーのコンセントプラグに焦げた跡があるのを見つけました。

およそ1時間半後に鎮火が確認され、作業員の被ばくや放射性物質の漏えいはなかったとしていますが、原子力安全協定に基づく事故・故障等に該当するということです。

今回、119番通報までに50分近くかかっていますが、その原因について「JCO」は、発見した作業員が協力会社のメンバーで、内規が周知されておらず通報しなかったとして、「管理体制に問題があった」と説明しました。

今後、社内の対策本部で原因を調査するとしています。

「JCO」は1999年に臨界事故を起こし、放射線を浴びた作業員2人が死亡するなどしています。