細田衆院議長と説明責任

政治家は教団との関わりについて説明を尽くしたのか。

4日、羽田空港に降り立った2人の人物。自民党島根県連の細田重雄会長と絲原徳康幹事長だ。長年にわたり、細田博之衆院議長を支えてきた。

細田議長は2019年に教団のトップ・韓鶴子氏が出席するイベントに参加。これまで関連団体の会合に8回出席したと文書で認めている。しかし…

記者
「旧統一教会との関係について、会見で説明すべきとの声があがってますが、説明はされないのでしょうか?」
「何故公開の場で発言されないのですか?」

取材には応じず、さらに議長の間は政党を離れるため、自民党は点検の対象にしなかった。

その細田議長は体調不良を理由に、衆院議長を辞任する意向を固め、島根県連の幹部が東京を訪れたのだ。

――統一教会との問題について、細田議長の説明責任は?

自民党島根県連 絲原徳康 幹事長
「説明はある程度していただかんといけんと思ったんですよね。今まで文書で出てましたが、言葉でやっていただきたいですね」

こう説明した絲原幹事長だが、細田重雄会長は教団に関する質問には応じなかった。

重雄氏も教団と深い関係にあった。関連団体、平和大使協議会の島根の議長や、UPF(天宙平和連合)のイベントで実行委員長などを務めた。

東京で細田議長と面会した翌日。重雄氏は地元の島根で、細田議長の辞任に加え、次期衆院選への出馬について説明した。

自民党島根県連 細田重雄 会長
「(細田議長は)次期衆院選挙には強い気持ちで県民の負託をいただいて立候補をする」

そして、こう宣言した。

「当然、県連として先頭にたってやります。今まで以上に力を入れてやりますよ」

――説明責任を果たしていない中で、有権者の理解は得られるとお考えでしょうか?

「旧統一教会の問題について、細田博之さんの行いは、県民は理解していると思っていますよ」

しかし、県民の中にはこんな声も…

地元の人
「自分がいま、どういう渦中にいるか理解できていないんじゃない」
「説明責任を果たすべきだと思いますし、中途半端な状態だとしたら結果が出てくるでしょうね、選挙の結果によって」

自民党の議員からも…

自民党 島根県議会議員 五百川純寿 氏
「はっきり言って、きちっと釈明はされておりませんので、それは地元にも一緒ですから」