パレスチナとイスラエルをめぐる情勢について、上川外務大臣は今夜(16日)、サウジアラビアの外相と電話で会談し、連携して、事態の沈静化に取り組むことや、ガザ地区での人道状況の改善に向け、協力していくことを確認しました。

上川外務大臣とサウジアラビアのファイサル外相との電話会談は、きょう午後9時すぎからおよそ15分間行われました。

上川大臣は、「今回のハマスなどパレスチナ武装勢力によるテロ攻撃について、特に罪のない一般市民に対する攻撃や誘拐は、どのような理由であれ正当化しえず、これを断固として非難してきた」「極めて多くの一般市民が犠牲となっていることに大変心を痛めており、人質となっている人々が、一刻も早く解放されることが重要である」と伝えました。

ファイサル外相は「現地の情勢について深刻な懸念を共有する」と発言した上で、サウジアラビアの外交努力について説明したということです。

両外相は引き続き連携して、事態の沈静化に取り組むことや、ガザ地区での食料や水、医療などの人道状況の改善に向けて協力していくことを確認しました。