明日で1週間となるイスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘による死者は、双方で2700人を超えています。日本やアメリカは現地にいる自国民らを退避させるため、チャーター機の派遣を決めています。

7日のハマスによる攻撃で始まったイスラエルとの軍事衝突は現在も続いていて、ハマスが実効支配するガザ地区では、およそ1500人が死亡しました。イスラエル側と合わせた戦闘による死者は2700人を超えています。

一方、イスラエル中部テルアビブでは。

記者
「こちらの広大な駐車場には、様々な物資が置かれています。おもちゃにトイレットペーパー、電子レンジにマットレス、ソファーまであります」

避難を余儀なくされた人たちのために多くの物資が寄付されていました。また、行方不明となった人たちについて、SNSなどで情報を分析し、居場所の特定を目指す作業も行われているということです。

支援拠点の責任者
「こうした事態はイスラエルで初めてです。私たちは戦争に勝つために、長い間、軍隊や市民生活を支援します」

こうした中、訪問先のイスラエルからヨルダンへ向かったアメリカのブリンケン国務長官は、ハマスに拘束された人質の解放に向け、このあと数日中にサウジアラビアなどアラブ5か国を訪問すると明らかにしました。

アメリカ ブリンケン国務長官
「紛争が拡大するのを防ぎ、人質の即時・無条件の解放のため、ハマスへの影響力を行使するよう各国に引き続き求めていきます」

ヨルダンでは、パレスチナ自治政府のアッバス議長とも会談する予定です。

アメリカ政府はイスラエルにいるアメリカ人をチャーター機で退避させることを決め、13日から運航を始めることにしています。