塩尻市の介護施設の元職員の男が入所者の女性を殺害したとして逮捕された事件で、警察は男が、女性の通帳を使った現金不正引き出しの発覚を逃れようとして犯行に及んだ可能性もあるとみて、慎重に調べています。


殺人の疑いで逮捕された、下諏訪町の無職・望月大輔(もちづきだいすけ)容疑者40歳は、12日正午すぎ、塩尻警察署から身柄を検察庁に送られました。

望月容疑者は2022年5月、勤務していた塩尻市の介護施設で、入所者の前田裕子(まえだゆうこ)さん当時77歳に向精神薬を飲ませ、薬物中毒で死亡させた疑いが持たれています。

湯本記者:
「事件があったのは塩尻市東部の山際にあるあちらの4階建ての建て物です。50人ほどが入居していて、中は個室になっているということです」

施設によりますと、望月容疑者は2022年1月から生活相談員として勤務。

日誌から事件当日は前田さんと最後に会話したとみられています。

前田さんは当日、体調不良を訴え、翌朝に部屋のベッドの上で亡くなっているのを別の職員が発見。


体に目立った傷などはなく、司法解剖で死因が薬物中毒であることがわかり、警察が捜査していました。