戦前の沖縄の文化を伝える琉球玩具など、全国各地の昔ながらのおもちゃを一堂に集めた展示会が、浦添市美術館で開かれています。

この展示会は、兵庫県の日本玩具博物館に収蔵されている全国各地の玩具を通して、その土地の歴史や風土を知ってもらおうと初めて開かれたもので、会場には、500点あまりの愛らしい玩具が展示されています。

このうち「チンチン」と音が鳴る仕掛けがされた『チンチンウマグヮー』。

琉球王国時代によく知られていた妖怪「白澤(はくたく)」をモチーフにした琉球張り子などは、戦前に作られ県外で大事に保管されてきたもので、戦禍を免れた貴重な琉球玩具となっています。

このほか、各地のコマなどを体験するコーナーもあり、子どもたちが実際に触れて楽しんでいました。

小学5年生の児童
「鳴った!昔でもこういう技術を考えていたんだと思うと凄いなと思った」

幸喜明子主任学芸員
「古くからある琉球玩具、貴重な品々を見て頂いて、昔の沖縄の人たちの美意識、どういったものを美しいと感じていたのかも見て頂けたら嬉しい」

この展示会は、浦添市美術館で今月29日(日)まで開かれています。