一年で今だけの“生ポポー”。
長岡市にある『ジェラート雪鹿』では、その味を目いっぱい生かしたジェラートが堪能できます。10年前に販売を始めましたが、ミルクと混ぜ合わせたところ、まったりとした口当たりが受けて人気メニューになったそうです。

記者リポート
「すごく甘いです。香りがいいですし、ミルクの甘みとポポー本来の甘みが混ざりあってすごくまろやかで、後味もすごくしっかりポポーの味わいが感じられます」

この店では、三島地域の農家・難波仁一さん(73)のポポーをメインに仕入れているそうです。

「みしまふるさと塾」の綿貫さんがポポーの活用を打ち出した背景には、ふるさとに対する強い思いがありました。
それは、地域に占める山林の割合が6割を超えるという三島地域で、手入れをせずに放置され、荒れてしまった里山の問題です。昔から人々の生活のすぐそばにあった森林ですが、これ以上、手付かずのままにしておくと…

みしまふるさと塾 綿貫悟塾長(73)
「土砂崩れが起きる。洪水が起きたときに、水を保全できなくて水が出る。パーっと降っただけで地盤の低いところは水だらけになる。これが当たり前に起きてくる」

「地域の『宝』である里山を未来へつなげたい」

そのために、これまで見過ごされてきた“価値のあるもの”を資源として、地元に根差した産業に育てられればと考えたのです。