“この『幻のフルーツ』を地域の特産品にしたい!”と考えている綿貫さん。収穫したポポーを手に向かったのは、長岡市にある就労支援施設です。
「これ、初物(はつもの)ですか?」

日持ちのしないポポーを加工し、商品化するためには冷凍保存が欠かせません。綿貫さんは、この就労支援施設に4年前から作業を委託していて、この日は施設の利用者と地域の人たちが集まりました。
「実とタネを分けるんですけれども、ボウルに実や果肉を入れて、タネはトレーに」
地元でとれた果物を地元の人たちの『仕事』にするのが綿貫さんのこだわりです。部屋にはトロピカルフルーツのような、甘い香りが広がります。

「いい香りがする。マスクしていても、こんなにわかる」
ビタミンやミネラルが豊富で栄養価が高く、ねっとりとした甘さは「森のカスタードクリーム」と例えられます。
【あゆみの舎 佐藤千恵所長】
「(これまで)食べ物の仕事がなかなかなくて、紙製品の折りとかに携わっていた。利用者も三島の人が多いので、三島の特産になろうとしているポポーのお仕事ができてとても光栄に思いますし、これからも一生懸命やっていきたい」

独特な“強いにおい”から好き嫌いが分かれるという幻のフルーツ。
作業後にふるまわれたポポーは、地域の皆さんのお口に合うでしょうか?
地域の人
「完熟、熟れ熟れでおいしい」「うんっ!おいしい!」
「マンゴーより好きかも」「なんかさ、懐かしい味だよ」
「私はダメ…この香りがあんまり好きじゃない」「え~!」