岩手県は11日、県内がインフルエンザの流行シーズンに入ったと発表しました。患者数が基準を上回ったためで、去年より64日早く、2012年以降で最も早い流行シーズン入りで、県民に感染の予防を呼びかけています。

県医療政策室によりますと、今月2日から8日の1週間における1医療機関あたりのインフルエンザ患者数は1.02人となりました。前の週の0.90人から増え、流行開始の目安としている1.0人を上回ったことから県は11日、「流行シーズンに入った」と発表しました。
県は県内63の医療機関から毎週インフルエンザ患者数の報告を受けていて、1.0人を上回ったら「流行入り」、10.0人以上で「注意報レベル」、30.0人以上で「警報レベル」としています。保健所管内別では久慈が4.00人と最も多く、中部が2.40人、盛岡市が1.00人、奥州が0.71人、釜石0.67人の順となっています。
コロナ禍となった2020年、2021年にインフルエンザの流行はなく、3年ぶりの流行となった去年のシーズン入りは12月14日で、今年は64日早く、2012年以降で最も早くなりました。
インフルエンザは通常年末にかけて患者数が増え始め、12月から3月にかけて大きな流行となることから、県は手洗い、咳エチケット、十分な栄養と睡眠といった感染予防対策の徹底を呼びかけています。
流行入りは早まりましたが、インフルエンザのワクチンは現時点で希望者に必要な供給量を確保できていると県は説明しています。