柏崎刈羽原発のこれから
エネルギー資源に乏しい日本では、化石燃料に頼らない「原子力発電」を基幹エネルギーにしようという流れが長年続いてきました。しかし、2011年3月11日に起きた東日本大震災による福島第一原発の事故で分かった安全神話の崩壊、世界的な脱原発への流れ、再生可能エネルギーへの転換という潮流など、世界では原子力発電所に対する考え方が大きく転換する時代を迎えています。

しかし、政府はエネルギーのベストミックスとして、本来なら廃炉とすべきだった原発の運転期間の延長を決定しました。
1985年に最初の営業運転をスタートさせた「柏崎刈羽原発」も存続し続けます。
再稼働の先にある、核廃棄物の最終処分の問題など、さまざまな課題を先送りしながら…。
あれから38年。
原発立地県で暮らす私たちは今後どう向き合っていくべきなのか?
目の前の巨大な“装置”を次の世代に託す前に考えなければならない大きな課題ではないでしょうか。