今後の注目点は…“イランの傀儡”ヒズボラからの攻撃はどうなるか

ホラン千秋キャスター:
「アラブ諸国」というワードも出てきましたが、もっと大きな戦闘に広がっていくという可能性もあるんでしょうか?
秌場 外信部長:
可能性はなくはないです。まずはレバノンの方にいる“イランの傀儡”とも言われる「ヒズボラ」。そこからの攻撃、これが今後どうなっていくのか。そのあたりがまず一つの注目点だと思います。
ホランキャスター:
イランはハマス側についてるということなんですね。そして「前例のない報復をする」とイスラエル側は表明していますが、これはつまりどういうことなのでしょう。
秌場 外信部長:
目的としては「ハマスの軍事力を完全に無力化する」と言っています。ではどうやってやるのか、これが問題なんですね。正直、今のところわからないです。

各地であったイスラエルによる戦争、ガザへの攻撃。2012年、2014年ともに私も現場で取材しました。そのときは何となく“相場感”がわかった。
2012年は「空爆でここら辺までかな」、2014年のときはガザから出てくるトンネルが問題だったので「トンネルを壊滅したら、もう引くだろう」というようなことはわかったんですが、今回ハマスがこれだけの前例のない攻撃をしたので、イスラエル側の反応がどうなるか、というのはちょっと読めない。
ただ一つだけ予測できるのは、ガザで多くの民間人、それから非戦闘員両方たくさんの死者が出るだろう、ということは残念ながら予測できます。
ホランキャスター:
本当に出口が見えないというところが何よりも恐ろしいというふうに思いますが、スポーツの現場でも、こういった地域への触れ合いなどはあるんでしょうか?
元競泳選手 松田丈志さん:
イスラエルの選手というのは水泳でもよく国際大会に出てきていて、私も試合や合宿で一緒になったことはあります。ただ、長く紛争状態が続いている地域の選手ということで、我々も何か踏み込んだ話は実際にはできてないんですよね。
ただ、やはり国際大会に選手が出てきている、ということはある意味、状態としては安定していたのかな、というふうに思ってたましたが、今回これだけ大きい、予想外の攻撃が行われたということで、これからどのような報復をしていくかによって、今後の戦争の行方は変わってくると思うので、そういう意味で本当に心配ですし、これ以上の犠牲がでないことを祈りたいです。