売れ残った仏具の多くが40年から50年前のもの

しかし、仏壇の需要が激減し業況は低迷、2017年4月、民事再生手続きを申請。2021年に再生手続きが終わりましたが、業績回復の見通しが立たず、事業の継続を断念したのです。

仏壇・仏具にとっては受難の時代と言えます。しかし、「発想の転換」で受難を乗り越えようと奮闘する企業があります。

仏具の街、高岡市で3代続く仏具店・ハシモト清。

2020年、社長の橋本卓尚さんは会社の倉庫に眠っていた大量の仏具の在庫を発見しました。これらはすべて、れっきとした高岡銅器です。

ハシモト清 橋本卓尚社長:「こちら、デッドストックが置かれている場所です」

嘉藤奈緒子アナウンサー:「え!こちらのほとんどが今もう使われなくなったものですか?」

ハシモト清 橋本卓尚社長:「そうですね。時代とともに結構変わってきましたね。仏壇需要とかサイズだったりとか、地域性によって本当に様変わりしてきました」

売れ残った仏具は千点以上もありました。その多くが40年から50年ほど前につくられたものです。