国の重要無形民俗文化財にも指定される岩手県宮古市山口の黒森神社に伝わる黒森神楽の公演が神社境内の神楽堂で9日行われ、華麗な舞が訪れた人を魅了しました。

9日行われた「神楽祭」は、コロナ禍で神楽を披露する機会が減ったことから舞を披露する場の確保と若手育成のため去年から春と秋の年2回行われているもので、神楽堂には県内外からおよそ100人が集まりました。黒森神楽は、陸中沿岸の集落を廻って家々の庭先で舞う巡業を行うことで知られています。きょうの演目は、スサノオノミコトに倒されたオロチの霊が女性に乗り移りそれをヤマトタケルノミコトが退治するという「岩長姫」などです。

(訪れた人は)
「今やられている様々な形の原点が集約されているような印象を受けた」「とても素晴らしいと思う」

訪れた人は、厳かな雰囲気の中で披露される貴重な舞を楽しんでいました。