大阪・関西万博の会場建設費が当初の想定より大幅に増加する見通しであることについて、大阪府の吉村知事は西村経済産業大臣に対し、「大阪としても、きちんと精査していく」と強調しました。

大阪府 吉村知事
「(会場建設費の)3分の2はやはり税金になるので、これが出てくれば、国でも精査されると思うが、我々大阪府・市においても、きちんと精査したい」

大阪・関西万博の会場建設費をめぐっては、人権費の高騰などから当初の想定である1250億円から2300億円程度に増える見通しで、現在、博覧会協会と国との間で調整が進められています。

大阪府の吉村知事は西村大臣との会談で「人件費や資材費の高騰など、環境の変化も考えないといけない」と指摘したうえで、大阪としても、きちんと精査していく考えを示しました。

一方、西村大臣は増額の規模について「そう遠くない将来出てくると思う」と話し、協会が近く正式に公表するとの見通しを示したほか、岸田総理や関係閣僚が集まり、「万博を国の事業として責任をもって進めることを改めて確認した」と明らかにしました。