11月下旬にかけガイドラインの素案を示す…

ヤングケアラー研究に取り組む特別委員の大阪公立大学・濱島淑恵准教授からは「まずはヤングケアラーの周知啓発に徹底的に取り組むべき」との意見があがりました。

大阪公立大学 濱島淑恵特別委員:「(子どもが)SOSを出したとしても、せっかく話したのに先生がわかってくれなかったとかですね、そういうことがあってしまうともう二度と話してくれなくなりますし、まずは周囲の専門職や教員が気づいて支援につなげていくのが大事。気づく目をもつためにも研修会がとても大事だと思っています」

また、ケアを必要としている家族が適切なサービスを活用できる状態にすることだけでなく、ヤングケアラー自身への支援が重要だといいます。

大阪公立大学 濱島淑恵特別委員:「ヤングケアラー同士が交流できる場ですとか、レスパイトサービスといわれるヤングケアラーたちが参加できる楽しいプログラムを提供する。ヤングケアラーはケアと学校だけの生活になってしまうので、多様な経験ができるサービスも必要となってきます。そこで普段から学習支援や居場所づくりに取り組む民間団体との協働が出てくる。すでに活動をしている団体に、ヤングケアラーに関する活動を行ったら助成するという例ある。ヤングケアラー自身への支援と、民間との協働があったらいいと思います」

富山県は11月、市町村の関係職員への研修会を開催。年度内には、ヤングケアラーへの対応方法、各機関の連携スキームや役割、相談窓口などをまとめたガイドラインを策定する予定です。