大人が担うと想定されている家族の世話や家事を日常的に担っている子どもを「ヤングケアラー」といいます。
ヤングケアラーを支援するため、富山県は関係機関によるネットワーク組織を立ち上げて検討を始めました。ヤングケアラーの周知徹底や子どもたち自身への支援など問題が多岐にわたるなか、来月下旬にも支援のガイドラインの素案を示す方針です。
5日発足した富山県のヤングケアラー支援ネットワーク会議には教育や福祉関係者、子どもの居場所づくり取り組む民間団体が参加し、県内での支援のあり方を検討していきます。

去年実施した県の調査で、世話をしている家族が「いる」と回答した生徒は中学生で全体の5.5%、高校生では4.2%で、1クラスに1人から2人の割合でいることがわかりました。このうち、世話の悩みを誰かに相談した経験のない人は61.3%にのぼっています。

