もっと子どもたちと若者を守る観点を…

一般社団法人なかのま 宮田隼代表:「お母さんの世話をしなきゃいけないから進学をあきらめた中学3年の女子生徒もいます。また、アルコール中毒の父親に代わってがんばって家庭を支えている高校生もいた。その彼の手を見ると、リストカットの傷が他に切るところないくらいにあった。そういった子どもたちの家族に適切なサービスといって『うちはいいです』って言われてしまったらそこから進みようがない。その現状に苦しめられている子どもたちが少なくないと思うので、ここは思い切って、子どもと若者を守るんだという観点で『家族がそういうなら仕方ない』ではなくて、そこを踏み込んでいけるような議論ができたらいい」

会議では、ヤングケアラーの認知度の低さや存在に気づいてもどう支援していいかわからないという声も多く、各委員はガイドラインでそれぞれの機関の役割や対応の仕方を示してもらうことで、支援につなげていきたいとしています。県は、委員の意見を反映しながら、11月下旬の会議でガイドラインの素案を示す予定です。