「同じことを繰り返すと誰かの命を奪ってしまう危険性がある」

医師法では医師以外が医療行為を行うことを禁じている。違反した場合、3年以下の懲役・100万円以下の罰金などの刑事罰が科される。看護師は医師から指示を受けた場合のみ、診療の補助行為として医療行為を行うことが許されている。しかし、Aさんらによると、このクリニックには医師が常駐しておらず、医師免許を持っていないクリニックの出資者で実質的なオーナーのX氏や事務長と呼ばれる人物の指示の下で、一度も医師の診察がないまま注射などの医療行為が行われていたという。
(事務員Aさん)「(オーナーや事務長は)自分たちが医者と同じくらい知識を持っているから大丈夫や、みたいな感じだったので」
(看護師Bさん)「医師がいない間に私たち看護師が注射をして、もし患者に異変が起きても、私たちは何もすることができない」
クリニックで働く限り違法行為に加担してしまう。Aさんらは働き始めてから数か月で退職を決意。被害者が出る前にクリニックの違法行為を止めようと、内部通報を行うことを決めた。
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(看護師Bさん)「同じことを繰り返すと、誰かの命を奪ってしまうんじゃないかとか、そういう危険性があったので、これを止めたいなと」
(看護師Cさん)「看護師たちが警察から何か罰を受けたりとかっていうのも怖いから、一旦警察への相談は待って、取材を受けてくれるところに相談しようということになったんです」














