7日に今シーズンの開幕戦を迎えるプロバスケットボールBリーグ2部、福島ファイヤーボンズ。今回注目したのは、福島県郡山市出身の山内翼選手です。昨シーズンは大きなけがもあり、一時は引退も考えたという山内選手。その気持ちを変えてくれたのは「家族」でした。

福島ファイヤーボンズ・山内翼選手「今年がダメだったらこのチームにいられないという覚悟で取り組まないといけない」

地元・郡山市出身の山内翼選手。2019年にボンズに入団し、ハードなディフェンスと精度の高いシュートを武器に活躍してきました。

そんな山内選手、今シーズンは「危機感」を抱いて臨んでいます。

山内選手「B1経験者も多く入ってきて、自分としてもプレッシャーではないが危機感を持ってやっている」

ボンズには今シーズン、チーム初の外国人指揮官、エンリケスーパーバイジングヘッドコーチが就任しました。

さらに、半分以上が新加入選手で顔ぶれも一新。9月に行われた今シーズン初のプレシーズンゲームではさっそく新加入選手が躍動しました。

新加入選手が活躍する中、この試合で山内選手は無得点。見せ場をつくることができませんでした。この試合の2週間後、練習を取材すると…。

ひざを気にしながら座る山内選手。実は今年4月に右足のひざをはく離骨折していました。その影響で、昨シーズンはB1昇格を左右する終盤の試合に出場することができず、頭に浮かんだのはチームを去ることでした。

山内選手「右ひざのはくり骨折をしてから、せっかくプレーオフが決まったのに出られない。チームに貢献できないというのがショックというかやるせない気持ちがあって、ひざの状態も良くならなくて、引退しようかなとずっと考えていた」