いよいよ10月8日に『那覇大綱挽』が4年ぶりに人数制限なく開催されます。
本格的に復活する大綱挽に52年前の第1回から関わる大ベテランにその歴史を聞きました。

『那覇大綱挽』の52年にわたる歴史 

長い歴史を誇る『那覇大綱挽』。その発祥は1450年頃とされています。第二次世界大戦前に一度途絶えましたが1971年に復活。それ以来、52年に渡り続いています。

その歴史を探るためお話を伺ったのは、比嘉晃さん(77)です。

比嘉さんは復活した52年前の第1回から今にわたって綱挽きに携わる、大ベテラン。那覇大綱挽のもう1つの見どころでもある、旗頭で『西一番』の旗持ちなどを長年、担ってきました。

比嘉晃さん
「むつみ橋からですね。ちょっと行くと、登り坂になるんですよ。登り坂はやっぱりキツイですよね」

大綱挽が復活した頃の旗頭で、大変だったのはー

比嘉晃さん
「今数えても、電線が10は無いですよね。昔は50くらいではきかなかったですよ。旗持ちは電線の度に旗頭を寝かせて、移動して寝かせて立てる。それがまたキツイんですよ」

那覇大綱挽と旗頭の歴史のいわば生き証人の比嘉さん。52年に渡って携わる那覇大綱挽ですが、関わったきっかけは通っていた空手道場の師匠の一言でした。

比嘉晃さん
「道場でうちの兄貴も一緒に、稽古に行ってましたから。旗頭を今度作るからあんた持ってよって、師匠の言うことは絶対なので」

「戦争で資料もあまりないし、旗竿の作り方などを作ったというのが凄いことですよ。手探り状態でしたね」