■FIVB パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023(3日、国立代々木競技場 第一体育館)
パリ五輪出場へ2枚の切符をかけたバレーボールのワールドカップ第3戦で、男子日本代表(世界ランク5位)がチュニジア(同19位)に、セットカウント3ー0(25-14 、25‐16、25‐15)で勝利。2試合連続2セット連取からフルセットに持ち込まれていた日本がストレート勝ちを収め、対戦成績を2勝1敗とした。
スタメンは主将の石川祐希(27)、髙橋健太郎(28、東レアローズ)、小野寺太志(27)、西田有志(23)、髙橋藍(22)、関田誠大(29)、リベロには山本智大(28)が起用された。
五輪出場へもう負けられない龍神NIPPON。今夜は〝鬼門〟の第3セットを克服できるか。
第1セット、髙橋藍のサーブポイントや今大会初スタメンの髙橋健のブロックで日本が先行。石川の速いバックアタックも効果的に決まりリードを広げた。髙橋藍のレシーブをセッター関田が片手でつなぐファインプレーも飛び出した。攻め続けた日本が25-14で危なげなくセットを先取した。
第2セット、序盤から小野寺、石川のアタックやブロックが決まり日本がリード。中盤にはブロックタッチからつなぎアタッカーが決める日本らしい形で得点。後衛に下がった石川がリベロと代わる珍しいシーンも。相手に隙を与えずに日本がこのセットも25-16で奪った。
ここまでの2試合は第3セット以降に苦しんだ日本。だがこの日は自分たちのバレーを貫いた。ミドルの速攻と速いバックアタックを織り交ぜ、さらに好レシーブからリバウンドをとって得点につなげた。序盤からリードを保った日本がこのセットも奪い、ストレートで
チュニジアを下した。週末からの強豪国3連戦に向け、負けられない試合が続く。
大会は3か国(日本、中国、ブラジル)に分かれて行われ、プールBには日本を含む8チームが出場。総当たり戦を行い上位2チームが五輪出場権を獲得する。
プールBは日本、アメリカ(2位)、セルビア(9位)、チュニジア、トルコ(15位)、スロベニア(7位)、エジプト(18位)、フィンランド(29位)。日本は次戦、4日に、世界ランキング15位のトルコと対戦する。
※世界ランキングは試合前時点
【試合後 石川選手】
「悪い所に目を向けがちだが、ここまでの2戦もいいバレーは出来ていたのでそこにフォーカスしようと昨日みんなで話しをした。1日空いたので心も体も切り替えられた。ここから強いチームが続いてタフな試合になる。明日は今日よりもいいパフォーマンスを出したい」
【試合後 西田選手】
「1、2試合目と上手くいかないことが続き、今日のチュニジア戦がポイントになると感じていた。チームでやることをやって勝てた事は素直に嬉しい。今日の勝ちで一旦落ち着く事ができて、勝ち方をようやく思い出した。明日以降も自分たちの強みを出していきたい」
【日本の得点(上位)】
高橋藍 13点
石川 13点
西田 10点
小野寺 10点
髙橋健 9点
【プールB 順位表】
1位 アメリカ 3勝0敗 勝点9
2位 スロベニア 3勝0敗 勝点9
↑ ↑ ↑ パリ五輪出場ライン ↑ ↑ ↑
3位 セルビア 2勝1敗 勝点6
4位 日本 2勝1敗 勝点6
5位 トルコ 1勝2敗 勝点3
6位 エジプト 1勝2敗 勝点2
7位 フィンランド 0勝3敗 勝点1
8位 チュニジア 0勝3敗 勝点0