県の園芸畜産課によりますと、リンゴが赤くなるには昼と夜の寒暖の差が必要ですが、猛暑で夜も気温が高い日が続いたことで、色づきが悪くなっているということです。

同様の被害は、これまでもありましたが、今年は特に多く、県内の広い範囲から被害の報告が入っているとしています。

4年前の台風19号災害で、甚大な被害を受けた、長沼地区のリンゴ畑。

北澤さんの畑も全体の3分の2のリンゴが水に浸かり、廃棄せざるを得ませんでした。

畑を覆った泥を取り除き、これまで通りに栽培できるようになってきたところでしたが、今度は猛暑により、リンゴが思うように育ちません。


キタイチ果樹園 北澤一樹さん:
「被災からなんとか家族で力を合わせて収穫できるようにやってきましたけれど、手塩にかけて育ててきたりんごが、天候によってうまく育たないのは残念に感じる」

さらに日焼けや凍霜害の影響もあって、これまでに収穫した中で例年通りの品質のものは3割ほど。

ここ数日ようやく気候が秋めいてきたことで、これからの生育に期待を寄せています。


キタイチ果樹園 北澤一樹さん:
「味自体は問題なく品質のいいものができていますので皆さんに味わっていただきたい」
「これからどんどん寒くなって寒暖差もついてくると思うので、色付きはこれからに期待したいところです」