■第19回アジア競技大会中国 杭州(3日、大会10日目)

野球の日本代表はセカンドステージ第3戦で中国代表と対戦し0対1で敗戦、中国投手陣の前にわずか2安打で完封負け。それでもグループA2位でスーパーラウンド進出を決めた。

1994年以来となる2度目の金メダルを目指す野球日本代表。社会人代表で組まれた「侍ジャパン」はセカンドステージ(グループAは日本、中国、フィリピン、ラオス)第3戦で2連勝の中国と対戦した。先発はラオス戦から4人変更した。

【中国戦のスタメン】
1)二 中川拓紀(24、本田技研工業)
2)中 向山基生(27、東日本電信電話)
3)三 北村祥治(29、トヨタ自動車)
4)左 佐藤竜彦(28、本田技研工業)
5)DH 鈴木聖歩(26、東日本旅客鉄道)
6)右 笹川晃平(29、東京ガス)
7)一 丸山壮史(24、ENEOS)
8)捕 木南了(31、日本通運)
9)遊 中村迅(24、東日本電信電話)
投手:森田駿哉(26、本田技研工業)

日本は立ち上がり、先発・森田が連打を浴びるなど1死二、三塁のピンチを招いたが中国打線の4番・5番から2者連続空振り三振を奪い無失点に抑えた。

なかなかリズムに乗れない森田は2回も1死満塁のピンチを招くと東京都出身で東海大菅生高校で野球をやっていた1番・梁 培(25)にレフト前へタイムリーを打たれ、日本は今大会初失点、1点を先制され、地元の中国ファンからは大歓声が上がった。

日本打線はWBC中国代表で日本戦でも先発した王 翔(19)を捉えきれず3回までヒット1本に抑えられた。4回、1死から2番・向山が相手のエラーで出塁、続く3番・北村が死球と日本はこの試合初めてスコアリングポジションに走者を置いた。ここで4番・佐藤は1球目を引っ掛けサードゴロ併殺打。あっさりチャンスを潰してしまった。

6回、中国の2人目、索 旭迪(21)から2死三塁と同点の場面を作ったが2番・向山が空振り三振に倒れ得点を奪えなかった。

日本は7回、無死一、二塁のチャンスを作り5番・鈴木が中国3人目の蘇 長龍(41)に空振り三振、続く6番・笹川はキャッチャーファウルフライ、2死となったが7番・丸山が四球で満塁に。8番・木南は141キロのストレートに空振り三振、中国の41歳ベテラン投手に抑え込まれた。

0対1と1点ビハインドの9回には日本の大ベテラン、佐竹功年(39、トヨタ自動車)が登板、最速152キロのストレートで中国打線を3者凡退、チームに良い流れを作った。

そして、最終回、先頭の3番・北村が四球で出塁すると続く4番・佐藤がレフト前ヒットで無死一、二塁のチャンス、5番・鈴木が空振り三振に倒れると6番・笹川がサードゴロダブルプレー、日本、わずか2安打で中国にまさかの完封負けとなった。日本はグループ2位でスーパーラウンド進出を決めた。