■第19回アジア競技大会中国 杭州(日本時間3日、大会10日目)
陸上の女子5000mで廣中璃梨佳(22、JP日本郵政グループ)が15分15秒34で銀メダルを獲得。残り50mで逆転を許し、日本史上初の金メダルこそ逃したが、初日の10000mでの銀メダルに続き、今大会2つ目のメダルを獲得した。
選手紹介ではとびきりの笑顔を見せた廣中。スタートから飛び出し、先頭でレースを引っ張っていった。1000mは3分3秒のハイペース。中盤2500m付近では2番手に下がり体力を温存した。山本有真(23、積水化学)も先頭集団の最後尾に付け、ハイペースのレースにしっかりついていった。
廣中は残り3周で先頭に立つとそのままレースを引っ張り残り1周に入り、インドのP.チャウダリ(28、インド)との金メダル争いに。残り400mでも廣中がしっかり腕を振ってスピードアップ。最終コーナーも廣中がトップで通過したが、ラスト50mでチャウダリが逆転。ゴール目前で日本勢初の金メダルを逃した。
「悔いはないがあと一歩…ラスト100mまでは勝ったかなという気持ちでいたんですけどラストのもう一段階の切り替えで抜かれてしまったのは悔しい」とレースを振り返った廣中。パリ五輪の「2種目で出場するのは一つ目標として最低条件ではあるので、2種目でまた戦いという気持ちが芽生えた。決勝の舞台に立てるようにしたい」と1年後を見据えた。
7月のアジア選手権で優勝していた山本は、今季自己最高の15分30秒08で4位だった。
【女子5000m結果】
金 P.チャウダリ(インド)15分14秒75
銀 廣中璃梨佳(日本)15分15秒
銅 C.C.キプキルイ(カザフスタン)15分23秒12 ※今季ベスト
4位 山本有真(日本)15分30秒08 ※今季ベスト