タレントの起用 今後の企業やメディアの対応は

藤森キャスター:
そして、私たちメディアが今後どう付き合っていくのかという点で、テレビ各局のジャニーズのタレント起用につきまして、NHKは既に新規の出演については当面見合わせると。一方、民放各局は現状では変更なく、適切に判断していくという方針を多くの局が表明しています。

私たちTBSテレビは人権尊重を遵守する要望書を提出していて、「改善の状況を見守りながら判断する」という内容を発表しています。

小川キャスター:
テレビ各局も対応を出していますけれども、どのようにお感じになりますか。

橋田さん:
他人事ではなく、今回の性加害問題について加担していたと言ってしまえばそうなわけで、本当に自分ごとのように考えてこの問題を一緒に乗り越えていくっていう意味で、ちょっと綺麗事になっちゃいますけど、一丸となって進んでいってほしいなって思います。

星浩さん:
まず芸能界なので、新聞もテレビも特別な世界という偏見があったと思うんですね。それからもう一つは、ジャニーズの問題を批判すると出演交渉ができなくなるという問題が現実にあったわけですよね。

しかし、やっぱり何億円もギャランティを払うわけですから、社外取締役もない、監査もろくにできていないといういい加減な経営をやっていた会社との付き合い方というのは、本当はもう少し真剣に考える必要があったので、そこはやっぱりどういう経緯があったのか、なるべく早く検証してもらいたいと思いますね。

小川キャスター:
改めてですけれども、メディアも含めて今後社会にはどういった対応がありたいというふうにお感じになりますか。

橋田さん:
話がちょっとずれてしまうかもしれないんですけど、新体制のジャニーズ事務所でも子どもたちを育成していくという業務は今後も続けていく、それはすごく大きな意味を持っていると僕は思うんです。この問題を経たからこそ、徹底して子どもたちを守っていく。そこには厳しい目も確実に向けられていく中でやっていくわけですから、普通の企業よりはもっともっと厳しい道のりになると思うんです。

そこを優しい目で見守りましょうなんていうつもりは全然なくて、この問題自体が本当に大変なことで、二度と起こしてはいけない問題だということを大前提として、風化しないようにしっかり注視して見守って、いい方向に進んでいくように皆さんで見て、決めていけたらいいなって思っています。そんな社会になったらいいなって、勝手に思ってます。

小川キャスター:
メディアの対応も問われます。

パトリック・ハーランさん:
その通りです。調査委員会にも言われましたけど、今回の一連の事件の発端に、メディアがしっかり取り上げなかったという責任も過去にありましたから、その1問1答の記者会見のルールもあったんですけど、我々がこの先しっかり見張って守られていく、他の組織に対しても厳しく調査していく、その姿勢を保っていきたいなと思います。

小川キャスター:
例えば企業に問題が生じたときに、それを私たちもニュースでお伝えする場合には、「検証をするべきです」とか、「第三者からの目をしっかり入れて調査をすべき」、このようなことをお伝えするわけですよね。

それが今まさに私たちに向けられていることであって、ここにしっかり向き合っていかないと、今後お伝えする上でのダブルスタンダードを作ってしまいかねないんじゃないか、そんなふうにも感じているんですけれども。向き合いがまさに今後必要になってきますね。

藤森キャスター:
TBSとしてもこれまで人権意識の乏しさですとか、報道機関としての役割を十分に果たせなかったことを深く反省しています。そして、私たちnews23も番組として独自の検証を行っていき、まとまった段階で皆様にしっかりとご説明、ご紹介できるようにしたいと考えております。