橋田さん「“ジャニーズ系だね”って褒め言葉で使うぐらいの言葉だった」
小川キャスター:
実際、補償の対象になる方は何人ぐらいいらっしゃるのかというところで、今回の会見で出た数字なんですけれども、窓口への連絡は478件あったと。この中で補償を求める方の人数としては、今のところは325人ということで、この人数について橋田さんはどんなふうに受け止めましたか。

橋田さん:
補償を求める数と窓口への連絡の数の差自体に僕は違和感はそんなに覚えてなくて、やっぱり求めてるもの、内容は一人一人ちょっと違うのかな、考え方も違うのかなと思いますので、その点は疑問には思わないんですけれども、この段階でこれだけの人数の人が申し出をしてるってことがびっくりしましたね。
やっぱり安全性プライバシーを守られる確定要素が少ない段階でこれだけの人数が申し出てくるってことは、安全が確認されてプライバシーも守られると確信した後、どれだけの人数になるのかなっていうのはちょっと想像もできないと思いました。
藤森キャスター:
今回は「ジャニーズ」の名前を変えるということになりました。また、「ジャニーズ」の名前が入ってるグループ名についても、やがては全て無くなる方向になると。

橋田さん:
本当に個人的な話になってしまうんですけど、僕はジャニーズっていうものに関しては本当に日本の共通言語としてたくさん広まっていた、誰でも知っている単語。
「ジャニーズ系だね」って褒め言葉でも使うぐらいの言葉だったので、それそのものがなくなっていくっていうことなので、やっぱりそれだけ大きなことだったのかなとも思いますし、僕自身は「ジャニーズ」って言葉でフラッシュバックをしたり、トラウマを抱えたりってするタイプの人間ではないので、ただ、そういう人も一面にはいて、そこを考えると何とも言えませんが、僕の中では少し寂しい気はします。
小川キャスター:
新しい名称をファンクラブから公募するという、これに関しては。
橋田さん:
これも僕の個人的な感覚なんですけど、少し残念な気もしてて、ジャニーズ事務所は今まで日本のエンターテインメントを引っ張ってきた、それだけのブランド、キャッチーな名前がある上で打ち出す名前って必ず批判・非難が来ると思うんですね。
その上で、「こうしていきます。なので、ついてきてください」っていうのが今までのジャニーズ事務所のいい部分といいますか、人を引っ張っていく力っていうのがあったので、そのリーダーシップをここでも発揮して欲しかったなとは思うんですけど、これがまた公募だったからっていうことで、万が一、非難が起きたときに、「いやこれ公募だったんで、僕たちが決めたんじゃないんです」っていう逃げ道として、一つ見られてしまう。
もし、そうでなかったとしても、そう見られてしまう要素の一つとして存在してしまったらすごく嫌だなと思いました。

パトリックさん:
うまいやり方はあると思うんですよ。ファンから公募しても、結局、判断するのは事務所で、その中から選ぶようにすればいいんですよね。ファン公募で投票で決めてしまうとちょっとリスクが高いんですよ。
20年も前の話になっちゃうんですけど、12号線、今の大江戸線の名前を公募で決めようよっていう動きがあって、そのときにファン投票で一番人気だったのは、「ゆめもぐら」という、ちょっとダサめな名前ですよ。それを石原都知事は「じゃあ、大江戸線だ」って言って、結局権力が決めたんです。
今回も公募しながら、橋田さんのおっしゃる通り、タレント事務所のセンスを生かして、その中から選ぶ。そういううまいやり方はあるんじゃないかなと思います。
藤森キャスター:
最終的にどう決めるかって聞いてみたんですけど、具体的な答えが出てこなくて、ここはちょっとわかんなかったですね。