1世紀にわたって長野県民に親しまれてきた信濃毎日新聞の夕刊が、9月30日をもって「休刊」となりました。
夕刊の発行を支えてきた人たちの「最後の日」を取材しました。

信濃毎日新聞 長野製作センター 中沢信也(なかざわ・しんや)センター長:
「寂しいという思いはあります。100年間積み上げた思いを感じながら最後の夕刊を刷りたいと思います」

9月30日、午後2時過ぎの信濃毎日新聞長野製作センター。

1分間に800部というスピードで印刷されていくのは最後の夕刊です。

信濃毎日新聞の夕刊が始まったのは創刊からおよそ50年後の大正11年・1922年。

太平洋戦争中と終戦直後の2年余りの休止期間をはさみ、実に101年の歴史を刻んできました。

しかし、ピーク時の1978年には7万2000部余りあった発行部数は、近年4分の1ほどに減少し、インターネットのニュースの普及なども背景に、休刊を決めました。

夕刊は、静岡新聞や北海道新聞も今年に入って発行を取りやめるなど、全国的に休止が相次いでいます。