プレハブの建物の中では、鳥居の屋根の下で、神社の名前を記した扁額の修復も進められています。時を経て、漆が割れている部分を取り除き、漆と土を混ぜたパテ状のものをていねいに詰め込んでいきます。


島津亮介取締役
「緊張します。神社を象徴する漆塗りの大きな扁額なので、仕上がりをきれいにするため、神経がすり減る」

最後の仕上げにかかっている厳島神社の大鳥居。年内にもその勇壮な姿を現すことになりそうです。


厳島神社 原島誠技師
「大鳥居は、神社の入り口の意味があるし、神様が通られるところなので、神社に来たことを知らせて、参拝していただき、宮島全体も観光してほしい」


宮島を訪れる側も受け入れる側もその瞬間に胸をふくらませています。

― 歴史的な映像です。朱塗りが今、どの段階なのか、おさらいしましょう。

▽鳥居の上の部分から朱色に塗っていきます。

▽この屋根の下の2つの部分をこれまでに2回塗り終えました。


▽現在は、その下の大貫といわれる横に長い部分と主柱の、屋根に近い上の部分で2回目の朱塗りをしているということです。

▽鳥居全体を3回塗り終えて仕上がるのが、9月の末だということです。

▽そこから足場を外したり、保護シートを撤去したりして、12月にも鳥居の勇壮な姿が現れる予定になっています。