「昔からやられたら30分以内に返しをしろと教わってきた」

妹尾組幹部の男による発砲事件について、これまでの裁判で検察は
「妹尾組若頭の池田組組長襲撃が失敗し、さらにはこの若頭が負傷させられたことから、対立組織である池田組に対して報復しなければならないと考え」
池田組組長の使用する車に発砲したと主張。さらには、妹尾組幹部の男が、
「昔からやられたら30分以内に返しをしろと教わってきた」
などと話していることなどから、「犯行は短絡的。経緯・動機に酌量の余地はない」とした上で「近隣住民を巻き込む危険」があったことを指摘し、懲役8年を求刑。
対して弁護側は、妹尾組幹部の男が、「一般人に迷惑をかけたくないと思っていた」こと、そのため「車の周囲を確認した上で発砲した」などと述べ、懲役5年が相当だと主張しました。
被告の男に対する判決は?

そして迎えたきょうの判決公判。裁判長は
「自身の組の若頭が、対立関係にある池田組の組員から暴行を受け負傷したことの報復であり犯行は短絡的」
「近隣住民に多大な恐怖を与えた」
としながらも
「自首し、周辺住民に多大の不安を与えたことについては反省の弁を述べている」などとして懲役7年の判決を言い渡しました。

判決を受けた妹尾組幹部の男は、はっきりとした声で「はい」と答え、傍聴席に座る知人とみられる男性に一礼。法廷を去りました。