例年の2割未満の降水量 コメが「痩せている」

会津若松市では、7月の梅雨明け以降、30日以上の猛暑日を記録。8月の降水量は、例年の17%でした。

県会津農林事務所農業振興普及部・小檜山厚部長「過去に記録したことがない高温が続いていて、非常に危機感を抱いています」

高温で稲の成長が早くなり、今後の品質低下が心配されることから、会津農林事務所は、例年よりおよそ1週間早い稲刈りを農家に呼びかけました。

これまでにない猛暑と水不足。生産者からは、不安の声が聞かれました。

会津ひらつか農園・平塚与八専務「1等米が2等米になってしまうのが、一番私たちとしては気にするところ」

去年より3日早い、9月10日から稲刈りを始めたこちらの農園では急ピッチで作業を進めていました。

平塚専務「こんなに早くやろうと思っていなかったので、作業的にはドタバタしました」

農園では、田んぼの温度が高くならないよう水の量を細かく調整し、対応しましたが、収穫されたコメには影響が。

平塚専務「刈り取ったものを今ライスセンターに運んだんですが、コメ粒を見て、少し痩せているなという話が出てきて、丸みを帯びていないと」

例年より小ぶりとなったコメ。会津若松市では、8月の夜間の気温が25℃以上の熱帯夜となる日もあり、こうした状況がコメの生育に影響したとみられます。そして、収穫量は、粒が小さいほど減少するため、今年は例年と比べ1割少ないということです。

会津ひらつか農園・平塚洋一郎理事長「燃料高、資材高でかなり苦しい農業経営していますが、収量が減るとなればなおさら経営的には困難になる」

そして、気になるのがコメの品質です。