国連総会で27日、北朝鮮の国連大使が演説を行い、「朝鮮半島は核戦争の瀬戸際に近づいている」などとして、「自衛能力の強化」を早急に加速する必要があると主張しました。

北朝鮮の金星国連大使はニューヨークで行われている国連総会で、「アメリカとその追随勢力の無謀で継続的なヒステリーが原因で、2023年は朝鮮半島とその周辺が核戦争の瀬戸際に近づく危険な年になった」などと演説しました。

そのうえで、金大使は「現在の状況を踏まえると、北朝鮮は自衛能力の強化を早急に加速する必要がある」と主張しました。

また、福島第一原発の処理水の海洋放出をめぐって、「国際社会の強い抗議と批判にもかかわらず、日本はついに核の汚染水の放出に踏み切り、人類の安全と海洋の生態系にとりかえしのつかない損害を与えた」と述べ、日本を批判しました。