昭和40年3月、通詞島(天草市五和町)で行われた通学船の進水式の映像です。

通詞島は天草下島の北に位置する周囲3.9kmの小島です。当時島への往来は手漕ぎの舟が利用されていました。そのため波の高い日は舟が出せず、対岸(下島)の学校に通う子供達は通学できませんでした。そこで通学船「通詞丸」が運行を開始することになりました。当時ニュースはこう伝えています。「天草郡(現:天草市)五和町の通詞島と本島を結ぶ町営の通学船の進水式が今日行なわれました。

神事の後、滑るように船台からおりる通詞丸に子供達は手を振って喜んでいました。

これまで通詞島から二江の学校に通う生徒達は波が高いときなどは通学できず、思うように勉強が出来ませんでしたが、この通学船の完成でその心配もなくなり、新しい船に乗り込んで何度もバンザイを叫んでいました。」