監督は「力が無いチーム」
部員数は74人。この秋のスローガンは「捨て身」です。新チームについて斎藤監督は、力の無いチームだと評します。
斎藤智也監督「2年前に赤堀というキャプテンがいましたけど、あの代のチームに似ているといえば似ているんですけどね。力が無い、まだ力不足という意味で似ているかもしれない」

キャプテンを任されたのが、青森出身のキャッチャー・佐藤羅天(らま)選手です。
佐藤新主将「高中さんとか赤堀さんの気持ち、灯(ともしび)を受け継いでいきたいと思っています」
佐藤選手は、去年の冬から2年生主体のBチームのキャプテンを務め、メンバーからの人望も厚い選手です。

佐藤新主将「目標はずっと冬から決めていたのですが、この61期で神宮に行きたいというのは強く思っていて、野球は1球で決まってしまうと思うので、そこにこだわっていきたい」
佐藤キャプテンとともにチームを牽引するのが、夏の甲子園で2年生で唯一マウンドに上がった福島市出身の高野結羽(ゆう)投手。高野選手の父も聖光学院野球部のOBです。
Q.甲子園で投げてみてどうでしたか?
高野投手「緊張はしなかったんですが、楽しかったです」

物怖じしない、度胸のある高野投手。最速142キロの力強いストレートとキレのあるスライダーが武器で、憧れの投手はヤクルトスワローズで活躍する奥川恭伸投手です。
今年の甲子園1回戦、共栄学園戦では7回途中からマウンドに上がり、2回と3分の2を無失点。チームの初戦突破に貢献しました。
高野投手「3年生の土壇場での勢いや力強さを間近で見て、選手のミーティングの中でも何か一つ成し遂げようとか、そういう声が全体に広がっていったので、それを自分も新チームに落とし込んでいけたらいいなと思います」