中国・杭州で始まったアジア大会の開会式で、台湾選手団を中国国営テレビが「中国台北」と紹介しました。今後、台湾側の反発が予想されます。

浙江省杭州市で、23日、行われたアジア大会の開会式。

台湾選手団が入場する際は、これまでの国際大会の慣習に従って「中華台北」、英語で「チャイニーズ・タイペイ」と紹介されました。

しかし、国営中央テレビの中継ではアナウンサーが「中国台北」と紹介。

また、中継映像では台湾選手団ではなく、習近平国家主席の顔が大きく映し出されました。

台湾をめぐっては、去年2月の北京冬季オリンピックの際も中継で「中国台北」と紹介しています。中国政府としては「台湾は中国の一部」であることを国内向けに強調する狙いがあるものとみられますが、今後、台湾側の反発が予想されます。