■アジア大会中国・杭州 1日目(24日、黄龍スポーツセンター体育館)

体操の男子団体決勝、谷川航(27)・谷川翔(24)・北園丈琉(20)・川上翔平(20)・津村涼太(20)の5人で挑んだ日本代表が2大会連続の銀メダルを獲得した。2組終了時点でトップだった日本だが最終組の中国に抜かれた。

スタート種目の”跳馬”で、代表最年少で日本のエース川上翔平(20、徳洲会体操クラブ)が14.100、北園が14.600で流れを作ると、キャプテンを務める谷川航(27、セントラルスポーツ)が15.233をマークして日本に勢いをつけた。

続く平行棒では北園が15.133で前半グループではトップ、鉄棒では谷川翔が14.533をマークするなど上位3位まで日本が入った。つり輪で谷川航が着地を決めガッツポーズ14.433の高得点を獲得。日本勢はそれぞれのメンバーが好成績を残し、2組終了時点でグループトップで演技を追えて最後のグループを待ちます。

最終グループには強豪・中国が登場。地元の声援を受けて最初の競技となったあん馬では42.065と伸びず、この種目は日本が0.1点上回った。しかし、2種目目のつり輪で中国が実力を発揮。上位3人を中国勢が奪い、44.466と日本を約3点近く上回った。

3種目目の跳馬ではスコアは伸びず、4種目目の平行棒でカバー、4種目終了時点で176.862点と日本の4種目を上回った。最終種目のゆかでは安定した演技を見せ、日本をかわし金メダルを獲得した。日本は中国に4種目で得点を上回るもあと1歩及ばず、2大会連続の銀メダルとなった。

試合後、川上は「中国の強さを改めて感じた。中国のエースとこれから試合するのでオーラで圧倒されないように自分の演技をする」と口にし、北園は「ミスをしないのが当たり前で、それにいい演技を加えていく」と個人総合と種目別に気持ちを切り替えていた。

※写真は谷川航選手

【体操男子団体の成績】
1位 中国 262.025
2位 日本 258.628
3位 台湾 244.760