■アジア大会 1日目(日本時間24日・中国 杭州 蕭山臨浦体育館 )

柔道1日目、男子66㎏級(決勝)に出場した田中龍馬(21・筑波大4年)が背負い投げで技ありを奪い、優勢勝ちで金メダルを獲得。1998年バンコク大会の中村行成以来となる25年ぶりの快挙となった。

田中は準々決勝ではゴールデンスコアまでもつれ込み、相手が3回目の指導を受けて反則勝ちで準決勝に進むと準決勝は2015年の世界選手権金メダルのアン・バウル(韓国)。田中も積極的に立ち技、寝技で攻めたが攻略出来ず、またもやゴールデンスコアに入った。体力を消耗しつつも攻め続け、アン・バウルが3回目の指導を受けて反則勝ち、決勝に駒を進めた。

決勝まで3試合で18分57秒を戦ってきた田中、決勝は世界選手権で2度銅メダル獲得のヨンドンペレンレイ・バスフー(モンゴル)。世界ランキング2位で「体力モンスター」と言われる相手に田中は積極的に攻めて、開始1分27秒で背負い投げで技ありを奪った。

途中はヨンドンペレンレイの強引な攻めに防戦となり2回の指導を受けたが最後まで集中力を切らさず。日本が苦戦していた階級で1998年バンコク大会の中村行成以来、25年ぶりの金メダルとなった。

試合後、田中は「これからの日本選手団に力を与えられる形となって嬉しい。多くの改善点が見つかったいい大会だった」と笑顔を見せて振り返った。