中国・杭州でアジア大会が開幕。22日夜に柔道競技の組み合わせ抽選が終わり、組み合わせを踏まえて、まずは大会初日、24日のみどころをお伝えします。

最も注目が集まるのは女子48kg級。日本代表・角田夏実(31)の金メダルはほぼ確実と目されます。全試合一本勝ちなるか、どの技で決めるかという「中身」がみどころになるレベルです。

女子48kg級

パリ五輪代表に内定している絶対王者・角田夏実は第1シード。この階級で唯一角田と“試合になる”と目される2022年世界選手権銅メダルのアビバ・アブジャキノワ(カザフスタン)と、バフードルジ・バーサンフー(モンゴル)の実力者2人が逆側の山に配されたため、決勝戦が唯一にして最大の山場となりました。普通に考えれば、角田選手の金メダル獲得は堅いところ。角田選手独特の巴投、そしてすぐさま繋ぐ腕挫十字固の冴えに期待しましょう。彼女の巴投は両手で袖を持って掛ける場合が多い。ぜひ「ここだ」と予想しながら注目していただきたいと思います。

世界選手権3連覇中でパリ五輪でも金メダル候補筆頭の角田の必殺技・巴投に対して、アブジャキノワが何らか「止める」対策を持ち込めるのか、また、ほぼ2つの技だけで世界を取り続けている角田の新たな技の披露あるか、ここも大きな注目ポイントです。

女子52kg級

日本代表の志々目愛(29)は第3シード。準決勝のビシレルト・ホルロドイ(アラブ首長国連邦)戦が最初のハードルとなりました。この選手に勝つところまではまず間違いなし。決勝で今回の優勝候補1番手と目されるディヨラ・ケルディヨロワ(ウズベキスタン)に挑むというのがこの日の予想シナリオです。ケルディヨロワは5月のドーハ世界選手権で銀メダルを獲得したばかり。昨年のアジア選手権決勝では志々目を右袖釣込腰「一本」で破っています。大舞台で得意の内股でのリベンジなるか。期待しましょう。