ジャニー喜多川氏による性加害問題について、被害を受けた元ジャニーズJr.の橋田康さんが21日、東山紀之新社長らと面会し、謝罪を受けたことを明らかにしました。

東山社長が性被害当事者の橋田康さんに謝罪

井上貴博キャスター:
ジャニー喜多川氏による性被害を告白された元ジャニーズJr.橋田康さんに話を伺っていきます。

日比麻音子キャスター:
橋田さんがジャニーズ事務所と面会したのは9月21日です。
約1時間にわたって行われた面会には、ジャニーズ事務所の東山紀之社長、そしてジャニーズアイランドの井ノ原快彦社長もいたということです。

橋田さんに東山社長から直接謝罪がありました。「本当に苦しい思いをさせてしまって申し訳なかった。変わるきっかけ、向き合うきっかけをくれてありがとう」と言われたということです。

このジャニーズ事務所においては、9月7日の会見で東山社長はこのように話していました。

被害に遭われた方との対話は必要、双方の理解を深め、意見を交換する意味でも、会うことは大事

被害者と面会する意向を示していた中で、橋田さんとの面会が行われたということになります。

井上キャスター:
まずは橋田さん、この面会に至る経緯やどんなやり取りがあったのか教えてください。

元ジャニーズJr. 橋田康さん:
ジャニーズ事務所からメールで対話をしたいというお話をいただきまして、それに応えて予定を合わせ、会うことになったって感じですね。

井上キャスター:
これは橋田さんとだけ、というよりもこれからいろんな被害者の方と会っていく中で、まず橋田さんという認識でいいんですか。

橋田康さん:
僕はそう認識しています。ただその部分で細かくお話できたわけではないので、僕が一番かどうかっていうところは、正確ではないです。ただ、僕はそうだと感じています。

井上キャスター:
約1時間の面会のなかで印象的な言葉などあれば教えてください。

橋田康さん:
まずは「ありがとう」という言葉に僕自身、個人的に本当に救われた、というのは本音なので、そういうふうに未来を見据えて、こういうことが本当起きないために、タレントの人たちを守っていくために、先を見ているっていう意味で言ったら、僕もそういう未来を見たいので、同じ方向を見れてるのかなって少し勝手に解釈しまして、救われたという気持ちです。

東山社長がよくおっしゃってたんですけど、いま一番重要なこと、大事にしなきゃいけないことは被害者の方に向けての『救済』だということをおっしゃってましたので、その気概というか、覚悟は感じました。

ただ、冷たい言い方になりますが、気概や覚悟で救われるわけではないと思うので、一つ一つの結果が大事なのかなと、そこはしっかりと注視していきたいなと思います。

井上キャスター:
言葉だけではなくて行動で、ということなんだろうと思いますが、未来に向けて何か具体的に、ジャニーズ事務所側とやり取りしたことが、あればぜひ教えてください。

橋田康さん:
僕がどう思うか、何を感じ、何を考えているのか、というのを聞こうとしてくれていた、という感じですね。

まずは、いま諦めないでくれ、折れないでくれ、ということをすごく伝えましたね。この状況下でたくさんのことがあって、苦しんでる人もたくさんいて、スポンサーのことなど、多分いろいろあると思うんですけど、とにかく諦めずに、本当にみんな子どもたちを守れるシステムを作っていくために、頑張ってほしいという気持ちを伝えました。