「ジャニーズ」新体制の今後は? 10月2日に具体策を報告へ

日比キャスター:
ジャニーズ事務所は9月19日の取締役会で、「今後の方針についてあらゆる角度から議論を行う」ということが明らかになりました。その“あらゆる角度”を、大きなポイントとして4つ挙げてみました。

社名変更について
ジュリー氏が100%保有しているという株式の取り扱い
被害者の方々への補償策
所属タレント・社員の将来について

10月2日に進捗内容を具体的に報告するということです。

井上キャスター:
宋さんは会社として、ジャニーズ事務所がどうしていくべきか、どんなことを考えてらっしゃいますか。

産婦人科医 宋美玄 氏:
もちろん被害に遭われた方、一人ひとりへの補償、今後のケアなどできることはしてほしいですが、ジャニーズ事務所という会社がものすごく影響力があって、ファンもたくさんいて、出演したりCM出たりして影響力を持っている。

これ自体を一度解体しないと、こういった犯罪というか、ジャニー喜多川氏自体は亡くなってはいるんですけど、他に加害者がいる可能性もありますし、根本的に会社が更生する必要があるんじゃないかな、というふうに思っています。

井上キャスター:
元々解体的な出直し、と言っていたので、結局解体的ではなくて、解体的出直しをジャニーズ事務所はしたくないんじゃないか、というふうに見て取れてしまうと。

宋美玄 氏:
そうですね、社名についてもそうですし、タレントの収入をタレントに渡すからこのまま使ってほしい、みたいなのもタレントが持つ影響力を握って、今後も同じような立場でいたいというのが見えるような気がします。

「見つめ直して、二度と起きないように…」当事者が願うことは

井上キャスター:
橋田さんはどうでしょうか、この社名変更を含めて、個人的な思いとして抱いていることは?

橋田康さん:
そうですね、『ジャニーズ事務所』という名前で、この罪と向き合って救済補償していくっていう部分に関して考えたときに、僕は潔い選択なのかなって思う

本当に解体的見直しっていう部分も確かに必要だとは思いますが、本当に誰が加害者でということが、一応ジャニーさんっていう人がいて、その人が今は亡くなっていて、いま加害をする人っていうのが明確にいない状態で、じゃあ誰を断罪すればいいのか、そういう少しフワッとしてる状態なのが事実だと思うので。

その部分が隠蔽されてきたことの理由だったり、周りが、メディアが加担と言いますか、伝わらなかった、抑止できなかった、ということを罪とするならば、それはもうたくさんの人が解体的見直しをしなければいけないのか、と考えたときには、こういうことを二度と起こさないためにはどうするのか、ということをしっかりと見て進んでいってほしいなと、理想論ですけど、僕はそう感じてます。

井上キャスター:
橋田さんがずっとおっしゃってる「今のタレントも守られるべきなんだ」というところ。そして被害者をどう救済していくのか、ジャニーズ事務所を解体して別会社にする、別会社にしたときに、タレントを守る会社と被害者救済の会社は分けるべきじゃないか、もっと広範囲で言うと、その環境を取り巻く我々メディアも含めて全体が変わっていくべきなんだ、ということですか?

橋田康さん:
全体が変わっていくために、この問題を決してつぶして、無くならせてっていうよりも、この状態で見つめ直して、二度と起きないように守っていけるようなシステムを作っていくことが大事かなと思ってます。