■第19回アジア競技大会中国・杭州 女子サッカー予選 日本 8-0 バングラデシュ(日本時間22日、中国・温州)

大会開幕(23日)を前に女子サッカーの予選リーグが行われ、日本代表は初戦でバングラデシュ代表と対戦し、大量8得点で圧倒し白星スタートを飾った。

前半はW杯メンバーの千葉玲海菜(24)が先制ゴールを決めると、PKなどで得点を重ね4-0で折り返す。後半も攻撃の手を緩めず、代わった榊原琴乃(18)らが追加点を挙げ終盤まで試合の主導権を握った。この試合、千葉と榊原、谷川萌々子(18)が2ゴール。

先発はGKに浅野菜摘(26)。DFは小山史乃観(18)、田畑晴菜(21)、後藤若葉(22)、古賀塔子(17)。MFに東京五輪メンバーの塩越柚歩(25)をはじめ、脇阪麗奈(24)、中嶋淑乃(24)、谷川萌々子(18)。FWに千葉、島田芽依(21)が起用された。

前半は7分にW杯代表の千葉が、ペナルティーエリア手前から強烈なミドルシュートを決めて日本が先制。さらに8分にPKを獲得すると、W杯サポートメンバーの谷川がゴール左に決めて2-0。以降、ボールを支配し敵陣で攻め続ける日本は、29分に千葉がゴール前で浮いたパスを受けて落ち着いて決め3点目を奪った。

前半終了間際には2回目のPKを獲得し、キッカーの塩越がゴール右に蹴ったがキーパーに弾かれるもすばやく反応して4点目を決め、前半は4-0で折り返した。

後半は塩越に代わって土方麻椰(19)、後藤から石田千尋(21)、中嶋から榊原に交代。早速、後半2分に土方が左脚でゴールネットを揺らし5-0。11分には縦の長いパスを受けた千葉がゴール前にボールを送ると、榊原が合わせ6-0と突き放した。ここで千葉から山本柚月(21)に交代。

最後まで果敢に敵陣に攻める日本は、谷川が7点目を奪うと、37分に榊原が右サイドからのクロスにヘディングで合わせ8-0。18歳の2人がそれぞれ世界の舞台で堂々の2ゴールを挙げた。

今大会は全17チームが参加し、5グループに分かれてグループステージ(総当たり戦)を争う。勝ちチームに3 ポイント、引き分けに1ポイントの勝ち点が付与される。各グループ首位の5チームに加え、2位のうち獲得ポイントの多い3チームを合わせた計8チームでノックアウトステージが実施される。

日本は国際Aマッチとして23日にアルゼンチン戦が行われるため、狩野倫久監督(47)のもと別編成のチームでアジア大会に挑む。

サッカー女子は90年の北京大会に採用され、今大会で9回目を数える。日本は過去8大会すべてでメダルを獲得している唯一のチームであり、2010 年の広州大会で初めての優勝を飾り、前回18年のジャカルタ大会で2度目の金メダルに輝いた。

2連覇に向け好スタートを切った日本はグループD。バングラデシュ、ベトナム、ネパールと同組で、この日のもう1試合ではベトナムがネパールを2-0で下した。

【大会日程】
9月22日(金) グループD第1戦 vs
9月25日(月) グループD第2戦 vs ネパール
9月28日(木) グループD第3戦 vs ベトナム
9月30日(土) 準々決勝
10月3日(火) 準決勝
10月6日(金) 3位決定戦or決勝