交通事故の多くが発生する場所が、「交差点」。その中で特に事故が多発している“危ない交差点”に潜む危険とは…。

8月、富山市の県道交差点で発生した交通事故。車とオートバイが出会い頭に衝突し、車を運転していた男性は軽傷。オートバイを運転していた男子高校生は足の骨を折る重傷でした。
富山県で交通事故の発生場所でもっとも多いのが「交差点」です。2022年の一年間に、富山県内で発生した交通事故は1953件、うち、半数を超える1031件が交差点で起きているのです。

9月、日本損害保険協会は全国の人身事故が多い交差点を公表し、富山県では6か所の「危ない交差点」が明らかになりました。

細橋雄太記者:「田んぼの中にある見通しのいい交差点ですが、こちらで事故が相次いでいます」

射水市松木の信号機のない市道交差点。2022年、この交差点では出会い頭による事故が4件発生しました。原因の多くは一時不停止。事故を起こしたドライバーは、「止まれの標識に気づかず交差点に進入した」と話しているということです。

近くで働く人:「月に多いときで2、3回。1つやるとすべて田んぼの中に車が落ちるみたいなのが度々です。誰かが犠牲にならないと信号がつかないのかな。それでは遅いので早く信号機をつけてほしいです」

この交差点と同じく、年間で4件の人身事故が起きた交差点は、富山市大町の県道交差点と富山市新屋の国道8号線上の交差点。さらに事故件数が多く、富山県内でもっとも危険とされた交差点は、射水市橋下条・富山市中川原・富山市庄高田の3か所です。