活動は校内だけに留まりません。

今年2月、「高校生サイクルサミット」では、交通マナーやヘルメットの着用を広めようと、周辺の高校や中学生を招いて議論。


イベントでは、様々なヘルメットを披露するファッションショーも開きました。

野尻咲希さん:
「学校の人たちだけではなくて近所の人たちも被るようになってきてすごいなと思います」
「松商学園から広めて長野県内に広まっていったら全国でも広がるかなて思うので、着々に進めていきたいです」

行政のサポートも着用を後押ししています。

松本市自転車推進課・藤牧靖次(ふじまきやすじ)課長:
「高校生が事故になる確率が高いというところもあって、高校生の命を守っていかなきゃいけない部分も含めてですねこういった補助金を出していこうと」


松本市では、ヘルメットを新たに購入する生徒などに一律3000円を補助。

市内で自転車で通学する生徒はおよそ4700人いますが、今年度の申請者は全体の4割を超える2000人を見込んでいます。

松本市自転車推進課・藤牧靖次課長:
「一番は事故が減れば死亡事故がなくなればと、そこに一番結び付けたいと思っていますので、その率が下がって来ることを願ってやりたい」


警察によりますと、ヘルメットをかぶっていない自転車事故の致死率は、着けているときに比べ、およそ2倍高いというデータもあります。

努力義務化以降も、8割以上の人が着用していない自転車のヘルメット。

「中学生まではかぶるのが当たり前だったのに…」という素朴な疑問が、着用率上昇への糸口になるかもしれません。