岩手県がリニューアルを進めてきた陸前高田市のオートキャンプ場が23日オープンします。キャンパーに人気のアウトドアメーカーが北東北で初めて“直営”する施設です。
23日にオープンするのは、「スノーピーク陸前高田キャンプフィールド」です。22日、オープンを前に報道陣に施設が公開されました。
この場所には1999年に県がキャンプ場を開設。東日本大震災の発生後に仮設住宅が建てられたため営業を休止していましたが、おととし仮設住宅が撤去されたことから県はおよそ6億円をかけてキャンプ場のリニューアル整備を進めてきました。
(県観光・プロモーション室 国内観光担当課 木登恵一課長)
「震災以降、道路も整備されて仙台圏から近くなりました。そちらのほうからの交流人口の拡大、地域経済が活性化して交流が生まれていうものを期待しております」
キャンプ場の運営は、新潟県三条市に本社を置くアウトドアメーカー大手の「スノーピーク」が担います。直営キャンプ場は全国では9か所目で、北東北では初めてとなります。
(スノーピーク陸前高田キャンプフィールド 服部慎司さん)
「山側を見るエリアもありますし、広田湾を眺めるエリアもあります。その時その時でその時期の旬なスポットがありますので、1回だけではなく2回3回と来ていただいて好みのサイトを見つけていただけたら嬉しい」
全158区画のキャンプ場は、車の乗り入れができるオートサイトのほか、決められたエリアの中に自由にテントを張ることができるフリーサイトやペットと一緒にキャンプを楽しめるドッグランサイトもあります。
建築家・隈研吾さんが設計した「住箱(じゅうばこ)」と呼ばれる箱型のミニキャビンもあります。また管理棟の中のスノーピークの直営ストアでは、陸前高田をイメージしたTシャツやマグカップなどのオリジナル商品を購入することができます。
アウトドア人気の追い風を受け県の内外から多くの人が訪れる施設となることが期待されます。