北京にある日本大使館に中国国内から40万件を超える迷惑電話がかかってきていることに対し、中国政府は「大使館の安全を保障している」と主張しました。

日中関係筋によりますと、北京にある日本大使館には先月24日に東京電力福島第一原発の処理水放出が始まって以降、多い日にはおよそ4万件の迷惑電話がありました。

最近でも一日あたり5000件から1万件の電話があるとしていて、日本大使館は中国政府に対し、申し入れを行っているということです。

一方、中国政府はこの問題について。

中国外務省 毛寧報道官
「中国は一貫して法にのっとり、各国の在中国大使館や領事館の安全および中国にいる外国人の合法的権益を保障する」

中国外務省の報道官はこのように述べたうえで、日本にある中国大使館や領事館が日本国内からの迷惑電話を大量に受けているなどと反論。

中国大使館や企業などの安全を保障するよう求めたほか「事件の焦点をそらし、海洋放出の過ちを覆い隠そうとしてはならない」と主張しました。