◆普段は会社員、運営費の企業負担で野球に集中しやすい環境へ

「苅田ビクトリーズ」に所属する選手は全員、会社員と野球選手の「二刀流」です。キャプテンの東選手は車の部品を製造する会社で商品の品質を守る業務を担当しています。

キャプテン・東選手「周りの細かいところまで見るじゃないですか。ピッチャーの動きとかここ変化球かもなとか、目で見て気づくことは野球につながると思う」

日産の野球部になることで最も大きく変わるのが練習時間です。現在は、仕事が終わる夜から練習を始めていますが、勤務を調整すれば昼からの練習も可能になります。また、これまで後援会の会費でまかなっていたチームの運営費も、今後は会社が持つことでより野球に集中しやすい環境になる見込みです。「苅田ビクトリーズ」として全国を目指す最後の大会、日本選手権の九州予選が20日、開幕しました。初戦の相手は、熊本の「鮮ど市場」です。試合は1回、キャプテン・東選手のバットで先制し、その後も連打で得点を重ねます。

応援する人「なんかちょっと気合いが違うんじゃない、みんな」「(Qいつもこんな試合展開?)初めて見ました。気合いが違うでしょうね」

5回、満塁のチャンスで5番・末石選手。ダメ押しの満塁ホームラン!

応援する人「来年以降、日産自動車九州に戻るという力強い“励み”があったから、選手もやりがいが今まで以上にでているんじゃないかと」

17安打13得点の猛攻、7回コールドで1回戦を突破しました。

キャプテン・東選手「ビクトリーズが最後という意識がみんなにあって、一体感あって声を出してやっていたので雰囲気も良かった。一戦一戦頑張ります」

植山監督「今までにないような選手の頑張りというか僕もびっくりしています。チーム目標は全国大会出場なのでまだチャンスがあるので精一杯頑張ります」