「夜パンB&Bカフェ」で働く人の声
ここでは約20人、有給のスタッフが働いていますが、様々な形でスタッフとして関わっているそうです。中には「ビッグイシュー」の販売や、夜のパン屋さんで働いてる方もいらしたので、当日のスタッフの方2名に、このイベントの印象を聞きました。

――なぜ参加されたのでしょうか?
スタッフ
「普段は『夜のパン屋さん』で働いています。新しいプロジェクトを立ち上げるので人が足りないということで、なにか手伝えればいいなと思って参加しました」
――「夜のパン屋さん」との違いは?
スタッフ
「『夜のパン屋さん』はパンを食べに来る人とか、通勤とかの帰りで買ってくれる人みたいな感じで、その場にとどまることはないんですが、カフェは人が集まる場みたいな所を提供しているので、なにかしら必要にされてると感じるのはあるので、やりがいは感じますね」
――参加して、いかがでしたか?
スタッフ
「きっかけは『夜パン』のスタッフに誘われてカフェをやるので手伝ってくれますか、みたいな感じで。今はやってませんが『ビッグイシュー』の販売員もやっていました。『ビッグイシュー』は、私は人間観察が好きだから、人の流れを見ながら働くのが好きだったんですけど、カフェはいろんな地域からいろんな人が来るので、カフェがなければ、いろんな人に出会えなかったのでそれはよかったと思います」
普段は販売作業で忙しい「夜のパン屋さん」のスタッフとも、このイベントではゆっくり話ができます。出店している人たちと、フリーマーケットのように気軽に対話できました。イベントには毎回100人から200人のお客さんが来場し、多いときには約300人が来たこともあったそうです。
来場者の反応は
今回、会場に来ていたお客さんにも話を聞きました。
お客さん
「いままで4回ぐらい来ました。ケーキのセットが美味しいので。パン屋さんは良い取り組みだと思って、いろんな物を無駄にしないでちゃんと消費するというのは。さっきも同じテーブルで隣になった人とちょっと話したりとか、刺激にはなります」
お客さん
「練馬でフードバンクをやっているんですよ。パン屋さんも知っていたし、ビッグイシューもよく買っていたので、1回来てみたいなと思って。いろんな人が気軽に来れる感じがいいかなと」
ミニクーパーのオーナーで、企業のサイトから告知を見て来たという人や、近所に住んでいて、会場の古民家を見学する目的で来られた方などイベントにはいろいろな方が来場していました。会場「けやきの森の季楽堂」がある場所は、ここが東京23区かと思うような、大きな木に囲まれた広い空間なので、足を運んでみるだけでも面白いと思います。
課題は、自動車メーカー「MINI」のサポートが年内で終了することで、イベントは12月を最後にいったん終了することが決まっています。ただ、プロジェクトリーダーの枝元さんは、クラウドファンディングなどで資金を集めて、来年以降も続けていく方法を検討しているそうです。あと3回の開催が確定しており、次回は10月14日に行われます。興味のある方はぜひ、訪れてみてください。以下のサイトに日時や場所などの情報が掲載されています。
(TBSラジオ「人権TODAY」担当:藤木TDC)