三浦准教授によりますと、オタマジャクシは、突然変異で「アルビノ」になることがあります。アルビノのオタマジャクシには黒い色素がなく、体全体が白っぽく見えます。ただ、この田んぼでは、突然変異が立て続けに起こった…というわけではなさそうです。


三浦准教授「突然変異はいつ起きたかはわからないが、たまたまオタマジャクシの両親がその(アルビノの)遺伝子を持っていて、この田んぼでその両親の子どもが生まれたので、たくさん出てきた」

両親がアルビノ遺伝子を1つずつ持っている場合、子どもの25%がアルビノ体質を現すことになります。つまり1組のペアから500個の卵が生まれるとすれば125匹のオタマジャクシがアルビノとなる可能性があると三浦さんは話します。



アルビノのオタマジャクシがたくさん現れる背景には、近年の水田の減少が影響しているそうです。



三浦准教授「(アルビノ遺伝子を持つカエル同士が)出会う確率が高くなるというか、例えば水田がたくさんあるとそれなりに移動するので、確率自体はそうそうないが、他にいけなくなると出会う確率そのものが高くなるので」



もしかすると、来年も、再来年もこの田んぼでは「ピンクのオタマジャクシ」がたくさん見られるのかもしれません。