河村綾奈 キャスター
「二河教授が15年前に発見したL8020乳酸菌、去年から新しい研究が始まっているようです」

歯周病や虫歯だけでなく、全身疾患にも効果があるのではないかという研究です。

◆効果①「脳出血」

広島大学 大学院医系科学研究科 二川浩樹 教授
「学生にちょっと集まってもらって、1日1粒ずつなんですけど、8020乳酸菌のタブレットを食べてもらうと、(脳出血を引き起こす可能性のある)虫歯の保菌が減っていくことがわかりました」

虫歯菌の中でも脳出血を引き起こすといわれる菌が、日を追うごとに減っています。この研究はことし1月、日本口腔検査学会の雑誌で論文が掲載されました。

◆効果②「アルツハイマー型認知症」

二川浩樹 教授
「アルツハイマー病の前駆症状は、脳にある海馬っていうところ、人の記憶をつかさどっているところに炎症が起こる。L8020乳酸菌が、その炎症を抑えることまではわかりました」

こちらは、マウスを使った研究が進んでいます。マウスにある歯周病菌を与えるとアルツハイマー型認知症の初期症状である脳の炎症が起こります。

そこに「L8020乳酸菌」を投入すると、脳に炎症を起こす2つの歯周病菌の数値が大きく減少していることがわかります。

二川浩樹 教授
「(L8020乳酸菌を)食べるだけでアルツハイマーの進行とかを少しでも予防できる、あるいは抑制できるのであれば、非常にいいことだと思うので、今後もまた、もう少しエビデンス(科学的根拠)を積み重ねていきたいなと思っています」

こうした研究を経て二川教授は、L2080乳酸菌で全身の健康づくりをしていきたいと話します。

広島大学 大学院医系科学研究科 二川浩樹 教授
「いつまでもおいしいものを元気に食べられる口であってほしいなと思っていますので健康長寿ですね。健やかな口の長寿(健口長寿)であるっていうのを目指していきたいなと思います」