小口記者:
「きのうの大雨の影響で大量の岩や土が流れ込み、道路を寸断しています。また、土石流は住宅地にも流れ込んでいます」
広い範囲にわたって発生した土石流が、県道を寸断。
土砂や岩が住宅地に流れ込み、床上浸水が1軒、床下浸水が3軒、敷地に土砂が入るなどの被害が9軒確認されています。
土石流は地区を流れる小別当川(こべっとうがわ)に沿って発生。
上流には砂防堰堤が設置されていますが、護岸の岩や土などがえぐられ、下流に流されました。

その流された土砂が県道の下を通る川の水路で詰まり、あふれ出たものとみられています。
当時、地元の住民が撮影した映像には、道路を激しく流れる濁流が捉えられていました。
撮影した人の家族:
「川ですよね。瓦礫と一緒に水がどばーっという感じで」
「これはどうにもならないのかな、自分たちでは」
土石流の原因について、こう指摘する住民もいます。

近所の人:
「県道下の暗渠(水路)が、(以前から)詰まっていたにもかかわらず、市が処置しなかった」

原因を調べている県の上田建設事務所は取材に対し、「水路が普段から詰まっていたという話は聞いたことがない」、「砂防堰堤には上流から流れてきた木がたまっていたので、一定の効果があった」などと話しています。
住宅地にまで及んだ土石流災害。
近くの市道では道路が崩落して通行止めが続いていて、局地的な大雨による影響はしばらく続きそうです。














